「海外で働きたい」
「どこの国に行こう?」
その前に、大切なことを忘れていませんか?
海外で働くには、ビザが必要なんです。
90日以内で観光目的で滞在するなら、ビザが不要な国がほとんど。しかし、90日以上の長期滞在で報酬を得るなら、必ず就労目的のビザを取得しなければなりません。
まずはどんなビザがあるのか。海外で働くには、どのビザが適しているのかを知りましょう!
海外で働くにはどのビザが適している? ワーホリと就業目的の2つ
学生ビザ、留学ビザ、就労ビザなど。さまざまな種類のビザがあります。
海外では国によって表現が変わり、「就学許可証」「労働許可証」「雇用ビザ」「移民ビザ」などと呼ばれます。
では、日本ではどんなビザがあるのでしょうか?
ビザの種類1 短期滞在
90日以内の滞在で、報酬を得る活動をしない場合のビザです。
国によって条件はさまざまですが、短期滞在であればビザが不要な国「ビザ免除国」があります。
2020年3月現在、68ヵ国でビザ免除措置がおこなわれています。
ビザの種類2 長期滞在
海外で報酬を得る仕事をする、または海外に90日以上滞在する際に必要なビザです。
長期滞在の種類は、大きくわけて2つあります。
<一般ビザ>
文化活動(無報酬のインターンシップなど)
留学
研修(企業・自治体などの研修生。実務作業を行わないこと)
家族滞在(長期滞在の外国人の扶養を受けている配偶者および子供)
<特定ビザ>
日本人の配偶者
永住者の配偶者
定住者
特定活動(ワーキングホリデー、報酬ありのインターン)
特別活動(観光や保養を目的としたロングステイ)
海外で働く目標を達成するには、「特定活動(ワーキングホリデー、報酬ありのインターン)」が有効的そうですね。
ビザの種類3 就業目的
就業目的のビザは前述でご説明した「長期滞在」に分類されますが、わかりやすく別けてご説明します。
まず、海外で働くなら就業目的に分類されるビザの取得が必要です。
詳しい種類はこちら。
教授(大学教授、助手)
芸術(アーティスト系の職業)
宗教(僧侶、司教など)
報道(新聞記者、報道カメラマンなど)
経営・管理(社長、役員)
法律・会計業務(弁護士、司法書士など)
医療(医師、看護師など)
研究(研究員、調査員)
教育(教師)
技術・文化知識・国際業務(理工系やIT系の職業、外国語教師など)
企業内転勤(海外支店に転勤するもの)
介護(介護士など)
興行(俳優、歌手、ダンサー、モデルなど)
技能(シェフ、パイロット、トレーナーなど)
特定技能(特定産業分野に属する相当程度の知識または経験を必要とする技能/熟練した技能を要する産業に従事するもの)
技能実習(海外の子会社等から受け入れる技能実習生など)
就業目的のビザの期間は、5年,3年,1年,4ヶ月(経営・管理のみ)または3ヶ月です。
18〜30歳ならワーキングホリデー制度を活用しなきゃ損
国によって条件は異なりますが、就労目的でビザを申請する場合、
- 特定の職がある
- 勤務先が決まっている
原則として、この2つが大きな条件になります。
特定の職がなく、勤務先も決まっていない。なおかつ18〜30歳であり、「とりあえず海外で働いてみたい」気持ちがあるなら、ワーキングホリデー制度を利用するのが1番の方法です。
ワーキングホリデー制度とは、
ワーキング・ホリデー (英語: Working Holiday)とは、2国間の協定に基づいて、青年(18歳〜25歳、26歳、29歳または30歳)が異なった文化(相手国)の中で休暇を楽しみながら、その間の滞在資金を補うために一定の就労をすることを認める査証及び出入国管理上の特別な制度である。
引用元:Wikipediaより
就労目的のビザよりも、申請が通りやすいとか。
この方法を使わない手はありません!
就労ビザの条件を満たせるなら 就職先やエージェントに任せるのがスムーズ
就業目的のビザを申請するには、渡航先の国の条件をみたす必要があります。
大まかな条件はこちら。
- 高校卒業者であること
- 大学卒業者であること
- 社会人経験や職務経験があること
アメリカや台湾は、とくに条件が厳しめ。
<アメリカ>
・専門知識を必要とし、一般的には学士号またはそれ以上の学位が必要
・短大卒業でも最低6年間の実務経験があれば取得可能な場合がある
・職務内容がプロフェッショナル(Specialty Occupation)なものであること
・学位と職務内容が一致すること
<台湾>
・就こうとする職種と関連性がある分野の修士以上の学位がある
・就こうとする職種と関連性がある学士学位+1年以上の該当分野での経歴がある
・就こうとする職種と関連性がある分野で、5年以上の勤務経歴がある
就労条件を満たせるのであれば、日本で海外の就職を先を探し、企業にビザ申請の補助をしてもらうのがスムーズ。
もしくは、エージェントを通してビザ申請をおこなうのが無難でしょう。
しかし、条件が厳しい国ばかりではありません。
フィリピン、インド、シンガポール、マレーシア、タイなどのアジア圏は条件がゆるい傾向にあります。
詳しくは、渡航先のビザ申請の条件を確認してみてくださいね!
国別ビザの申請条件を知れるサイト一覧
ビザ申請について情報を得られるサイトをまとめます。
国名 | サイト |
アメリカ | 米国ビザ申請について 米国ビザ|米国国務省一領事局 |
カナダ | カナダ政府公式ウェブサイト |
オーストラリア | 在日オーストラリア大使館 オーストラリア内務省 |
マレーシア | マレーシアビザ・大使館申請|日本橋夢屋 マレーシア大使館 |
シンガポール | ビザ情報|シンガポール外務省 |
フィリピン | ビザ|フィリピン共和国大使館 |
タイ | ビザを申請する前に|在東京タイ王国大使館 |
上記以外の国のビザについて知りたい方は、外務省HPに記載されている「駐日外国公館ホームページ一覧」からアクセスしてみてください。