アパカバー! マレーシア移住中のルビーです(@Alcoholic_ruby)
前回の記事では、ベタなマレーシアの観光スポットを紹介しました。でも、マレーシア観光の魅力をもっと伝えたい。
そこで紹介したいのが、マレーシア観光に絶対に外せない「モスク」。多民族国家のマレーシアだからこそ観光できるスポットなんです。
今回はモスクとは何かを説明しながら、おすすめモスク4つの紹介と観光時の注意点をお伝えします!
▲もしマレーシアに初めて行くなら、この記事はぜひご覧ください。王道中の王道の観光スポットを紹介しています
多宗教なマレーシア イスラム教の礼拝堂「モスク」がある
マレーシアは多民族国家です。マレーシア人以外にもたくさんの民族が暮らしています。
マレー系以外には中華系とインド系が多く、その影響でイスラム教、ヒンドゥー教、仏教、キリスト教の信者も多いです(マレーシアはイギリスの植民地だったので)
すべての宗教に応じるため、首都クアラルンプール(以下、KL)には、それぞれの宗教の神様を崇める施設が建てられています。
- イスラム教のモスク
- ヒンドゥー教の寺院
- 仏教の寺院
- キリスト教の教会
つまりモスクとは、イスラム教の礼拝堂のこと。
お祈りをする神聖な場所ですが、マレーシアでは旅行者にも無料で見学をさせてくれます。
また、豚肉を口にしないことで有名なイスラム教。イスラム教の女性は、肌や髪を異性に見せることを禁じられています。
なので「ヒジャブ」というスカーフを頭に巻き、長袖の女性がたくさんいます。
▲ヒジャブはこんな感じ
そのため、モスク観光する際は、過度な肌の露出は厳禁。髪を隠す「ケープ」を着用しなければならないのです。
「暑いのに毎日長袖はツラそう」と思いますか?
実は大間違い。
冷房は「長袖でも気持ちよく過ごせる温度」に設定されています。イスラム教ではない人たちは、寒がることも。私は社内で毛布をかぶりながら仕事をしています。笑
ですが、肌と髪を見せないルール。
「服装や個性の自由を奪われている」と思うかもしれませんが、本当の考えはこうです。
「女性のもつ肌や髪はとても美しい。その美しさは、家族や最愛のパートナーにのみ見せるべきものだ」
と。
イスラムには「女性は宝石」という言葉もあります。イスラム教は女性の人権を大切にした、宗教のようですね。
クアラルンプールのおすすめモスク4つ
1.Masjid Jamek(マスジット ジャメ)
ムルデカ広場やKLシティギャラリーがある、マスジット・ジャメ駅のすぐ近く。
1909年に建てられたKLの中で最も古いモスク「マスジット・ジャメ」があります(駅名と同じ名前です)
大理石の床は真夏でも涼しく、最古のモスクなのでクラシカルな雰囲気。モスク周辺もただよう下町感、ローカル感が、マスジット・ジャメの魅力でもあります。
▲内部は宮殿のよう……
入場料無料で、中を見学できます。ただし、金曜日は礼拝日のため見学できないので注意。
モスク観光するなら、最古のマスジット・ジャメから攻めてみては?
<マスジッド・ジャメの情報>
名前 Masjid Jamek Kuala Lumpur
住所 Jalan Tun Perak, City Centre, 50050 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur, マレーシア
営業時間 10:00〜12:30,14:30〜16:00
定休日 金曜日
公式サイト https://www.facebook.com/Jamekmosque2/
アクセス方法 マスジッド・ジャメ駅から徒歩すぐ
ヒジャブやローブの貸し出し 有り
注意事項 礼拝の時間は見学不可
2.Masjid Negara(マスジッド・ヌガラ)
1965年に建てられた国立モスクの「マスジット・ヌガラ」。
クアラルンプール駅から徒歩5分ほどの場所にあり、アクセス良好。また、アジア最大級のモスクでもあり、とにかく敷地が広いのが特徴のひとつ。
また、モスクといえばドーム型の屋根をイメージしますが、マスジッドヌガラは高さ73mのミナレットがあり、傘のような屋根がシンボル的な存在。
▲ミナレットとは、モスクに建つ高い塔のこと
イスラム教では1日5回礼拝をする習慣があり、ミナレットから礼拝を呼びかけるアザーン(音楽)を流します。
礼拝のタイミングは、日の入り、正午、日の出を避けて行われます。
ファジャル(Fajar)・・・・・明けがたから日の出まで
ゾフゥル(Zohar)・・・・・正午から昼すぎまで
アッサル(Asar)・・・・・昼すぎから日没まで
マグリブ(Maghrib)・・・・・日没直後
イシャ(Isha)・・・・・就職前
引用元:礼拝 – 日本アハマディアムスリム協会・ナレッジサイト
朝1番の礼拝は時期によって異なりますが、5時半頃。
私の自宅近くにもモスクがあり、家までアザーンが聞こえてきます。
また、内部は現代的な作りになっていて、ステンドグラスや廊下のデザインが神秘的です。
<マスジッド・ヌガラの情報>
名前 Masjid Negara
住所 Jalan Perdana, Tasik Perdana, 50480 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur, マレーシア
営業時間 年中無休
公式サイト https://www.facebook.com/masjidnegaramalaysia
アクセス方法 クアラルンプール駅から徒歩5分
スカーフやローブの貸し出し 有り
注意事項 礼拝の時間は見学不可
3.Putrajaya (プトラジャヤ)
ピンクの大理石で作られた「プトラジャヤ」。
ピンク一色の見た目から通称「ピンクモスク」「プトラモスク」と呼ばれています。
プトラジャヤは1990年代後半に完成した、新しいモスクです。モスク周辺では、買い物が楽しめる施設やカフェがあり、マレーシアの代表的な観光地になっています。
ピンク一色の外観から、女性に大人気! 可愛いので、必ず観光してほしいモスクです。
中に入れるところは少なく、ほとんど外からの見学になります。
ですが、プトラジャヤを囲っている「プトラ湖」からクルーズ船に乗り、観光もできます。
最寄り駅はプトラジャ駅、またはサイバージャヤ駅です。駅からは遠いのでタクシーの利用をおすすめします。
空港からKLまでの道のりにあるので、初日か最終日に訪れるのがよいタイミングかもしれません。
<プトラジャヤの情報>
名前 Masjid Putra
住所 Persiaran Persekutuan, Presint 1, 62502 Putrajaya, Wilayah Persekutuan Putrajaya, マレーシア
営業時間 9:00〜17:00
公式サイト https://www.facebook.com/masjidputra/
アクセス方法 プトラジャヤ駅またはサイバージャヤ駅からタクシーで約10分
スカーフやローブの貸し出し 有り
注意事項 礼拝の時間は見学不可
4.Sultan Salahuddin Abdul Aziz Mosque(スルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・シャー・モスク)
スルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・シャー・モスクは、世界で4番目の規模と言われているほど大きなモスクです。
青と白の2つのカラーがモチーフで、青いドーム型の屋根が特徴。その横には142.3mのミナレットが立っています。通称「ブルーモスク」。
実は、このブルーモスク。自宅の近所にあります。とても美しいモスクです。青×白の神秘的な風景は、まるでマレーシアではないような錯覚に陥ります。
見学にはボランティアの方が同行し、無料で中を案内してくれます。約1時間程ですが、ほとんど写真撮影をするための自由時間。
英語がわからなくても退屈しませんよ!
ちなみに、私は毎朝、ブルーモスクのミナレットから流れるアザーン(礼拝を知らせる音楽)にが目覚まし代わりです。
朝、ゆっくり寝たいときは迷惑。でも、これもマレーシアの大切な文化。ブルーモスクの美しさを思い出すと、不思議と許せてしまいます。
また、ブルーモスクは最寄りのシャー・アラム駅から離れていますので、タクシーで現地まで向かってください。
<スルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・シャー・モスクの情報>
名前 Sultan Salahuddin Abdul Aziz Mosque
住所 Persiaran Masjid St., Sekysen 14, 40000 Shah Alam, Selangor, マレーシア
営業時間 土・木9:00〜12:00,14:00〜18:00 金9:00〜11:30,14:30〜18:00
公式サイト http://www.mssaas.gov.my/
アクセス方法 シャー・アラム駅からタクシーで約10分
スカーフやローブの貸し出し 有り
注意事項 礼拝の時間は見学不可
モスク観光する前にルールを知ろう 肌と髪の露出に注意
観光地としても人気のモスク。
でも、本来はイスラム教の礼拝場所。服装には気をつけましょう。男女それぞれ、入館時のルールがあるので説明します。
<男性の場合>
短パン着用で入館はできません。モスクによっては、半袖NGなところも。長ズボンを履き、カーディガンやパーカーなどの羽織り物を持っていくといいでしょう。
肌を隠せるアイテムがない場合は、モスクで貸し出しているケープやローブの着用を求められることもあります。
<女性の場合>
女性の場合、必ず髪と肌を隠す必要があります。各モスクでは、髪のみを隠せる黒や茶色の「ケープ」を借りられます。
また、ピンクモスクとブルーモスクでは、ケープのほかに、全身と髪が隠せる「ローブ」の無料レンタルがあります。
レンタルを使用したくないなら、長袖とロングスカートを着用して肌を隠し、自前のスカーフで髪を隠すのもあり。
▲ケープ着用の様子(前髪、この後しまいました。恥ずかしい!)
前髪で顔を隠せないと恥ずかしいんですが、日本では体験できないのでぜひお試しください。
マレーシア観光するならモスクへ!
宗教やマレーシアの文化を交えながら、モスクを紹介しました。
少しでも「行ってみたい」と思っていただけたら嬉しいです!
でも、マレーシアの魅力はこんなものではありません。次回は私の大好きなマレーシアの「ナイトライフ」についてお話していきます。
ではまた、ジュンパラギー!