現住者に聞いたマレーシア移住のメリット デメリット 住みやすいは本当なのか?  

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こんにちは、seinaです(@st_0905

海外に住む日本人が増えている中、長期滞在先や永住先として人気な国のひとつがマレーシアです。

外務省の海外在留邦人数調査統計 統計表一覧にある「日本人が住んでいる国上位50位」を示した表によると、マレーシアは12位にランクインしています。

アジア圏に限定すると、中国とシンガポールに続いて、3番目に人気。

「物価が安い」という話は耳にしますが、そんなにいい国なのでしょうか?

そこで今回は、マレーシアに住む人がどのくらい増えているのかを調査。そして現地に住む当サイトのライターに「マレーシア移住をするメリットデメリット」を聞いてみました。

  • 住みやすいのは本当?
  • 逆にデメリットはないの?

リアルな話を聞いちゃいましょう!

永住 長期滞在先でアジア圏を選ぶ人が増えている マレーシアに住む日本人も右肩あがり

海外に住んでいる日本人の総数は135万1970人という話を、以前の記事でお伝えしました。

内訳は、永住者 48万4150人。長期滞在者 86万7820人です。

この数値、年々増加傾向にあります。

▲海外に住む日本人の数をあらわした表

1989年、海外に住む日本人は58万6872人。それに対し、2017年時点では135万1970人。約2.3倍もの日本人が海外へうつり住んでいます。

こんなにも多くの日本人が、どこの国に移住しているのか気になりませんか?

調べてみた結果、永住先として多いのが北米。長期滞在先はアジア圏が多いとわかりました。

▲海外永住者数の推移をあらわした表

永住先の多くは、北米が占めています。ですが、アジア圏も負けてはいません。アジア圏の永住者は、2010年〜2017年の間で1万7944人から3万1581人と、約1万3000人増加しています。

▲長期滞在者数の推移をあらわした図

長期滞在先となると、一変。北米よりもアジア圏の方が多いのです。2017年の数値をみると、北米25万9675人。アジア36万1695人。物価が安いため、若年層に選ばれやすいのかもしれません。

では、アジア圏の中で、マレーシアはどのくらい人気なのか。

永住者と長期滞在者をあわせ、マレーシアにどのくらいの日本人がいるのか。「国別 在留邦人数上位50位推移」の表を使ってご説明しましょう。

▲2017年〜2013年までの推移

▲2012年〜2010年までの推移

2017年〜2013年まで、12位にランクインしているマレーシア。日本人の数も右肩あがりです。

特徴的なのは、2010年にマレーシアに住む日本人は9705人だったのに対し、2017年の時点では24411人。7年間で約2.5倍も増えていることになります。

マレーシアは住みやすい国であり、人気であると、数値から推測できます。

しかし、本当に住みやすい国なのか。実際に住んでみるとデメリットはないのでしょうか?

マレーシア移住をしている当サイトのライター

Ruby(@Alcoholic_ruby
Arisa(@arisawilliams

今回はこちらの2人にインタビューしてみました!

永住者…永住権が認められ、生活の本拠を日本から海外へうつした者

長期滞在者…3ヶ月以上滞在し、海外生活は一時的でいずれ帰国する者

物価が安い 電車通勤が不要なのが大きなメリット 経済的な余裕も生まれる

ーーマレーシアに転職と移住をして、2年が経つそうですね。実際2年住んでみて実感しているメリットはありますか?

Ruby

まず物価が安く、車社会なので通勤に電車を使わなくていいのが大きなメリットですね。


その他だと、温かい気候が寒がりの私には最適です。杉もヒノキもないので、花粉症の心配もありません。当然衣替えもないので、荷物も少なくすみます。

ーー確かに、通勤時の満員電車は堪えますよね。杉とヒノキがないのは、初耳でした…!

Ruby

冬のシーズンに日本へ一時帰国するので、どのぐらい寒いのか、冬がとても怖いです。笑

ーー気候もマレーシアの魅力のひとつですよね。寒がりの人にはよさそう。他にメリットはありますか?

Ruby

安くて美味しい食事ができるのがメリットでしょうか。地元のレストランでは300円前後で満腹になれますし、日本食も問題なく食べられます。


マレーシア料理は意外と美味しいです。メニューも豊富なので飽きませんよ!

ーー食べすぎ注意ですね。笑 逆にマレーシアに移住して感じているデメリットは何かありますか?

Ruby

物価が安いぶん、治安も比例してきます。日本人は「ヒッタクリに合いやすい」と聞きます。


肩掛けのバッグは危険なので、気をつけてください!

Ruby

それ以外は特に不便を感じませんが、個人的にマレーシアの卵が怖いので、生では食べないようにしています。

 

また、日本食は気軽に食べれますが、美味しい日本米を食べられるお店は少ないです。単に私がお米に厳しいのもありますが。笑

ーー海外に住む日本人が増えているとはいえ、治安の面では安心しきってはいけないようですね。では、マレーシア移住をして「もっともよかったメリット」を1つあげるなら、何があげられるでしょうか?

Ruby

何よりもお金です。


家賃、光熱費、電気代、ケータイ代金、食費、交通費、すべてが安い。


お金に余裕が出てくると、気持ちも豊かになります。今まで見向きもしなかった新しいことに挑戦する意欲も湧いてきますよ!

物価が安く貯金がしやすい環境 温かい気候に陽気な人が多いのも魅力

ーー新卒でマレーシアに転職と移住をしたArisaさん。マレーシアに住んでみて、メリットは感じていますか?

Arisa

もちろん、物価が安いのが1つです。

 

日本に住んでいる日本人と同じ位のお給料をもらいながら、物価は1/3程度なので当然貯金はできます。

 

家も安い家賃でプール付きの綺麗なコンドミニアムに住めるし、飛行機のチケットが安く手に入るので2連休があれば旅行に行ったりも簡単できます。

 

ある意味で富豪のような生活です(笑)

ーー「日本に住んでいる人と同じくらいの給料をもらいながら、物価は1/3」は、魅力的です。貯金するために住んでみたくなります。笑

Arisa

個人的には、常夏な気候なので、冬に気分がへこみがちな人にとっては「精神衛生的にもいい」もメリットだと思います。


衣替えは不要ですし、明日の天気予報をみて着る服を決めなきゃいけない…そんな面倒なこともなくなります!

ーー人によっては、マレーシアの気候はメリットになりそうですね。では、反対にデメリットはありますか?

Arisa

1番のデメリットは、日本にいる家族や友達に会うのが難しくなることです……。


当然さみしいですよね!
仕事やプライベートの悩みができた時、真っ先に相談をしたくなるのは家族や友達です。でも、6000kmも離れていたらそうはいきません。

Arisa

実際にマレーシアに移住して「縁が切れてしまったかも」と感じる友人は正直います。


日本にいたら今でも頻繁に会っていたのかもな…と思うと、さみしく感じます。

ーーそれは寂しい…。私ならホームシックになってしまいそう。

Arisa

その他は、日本のように交通機関は発達していないのでどこに行くにも車が必要です!


そのうち慣れますが、日本で都会に住んでいた人は最初のうちはストレスになるかもしれません。


タクシーが捕まらないとどこにも行けないので…

Arisa

これはかなりリアルな話ですが、免許の更新などの公的な手続きのタイミングをあわせて帰国しないといけないのが、ちょっと面倒です。

ーー詳しくありがとうございます! では、最後に質問です。マレーシアに移住してもっとも良かったメリット」を1つあげるなら、何でしょうか?

Arisa

1番のメリットは色々な人が暮らしていて、誰も細かいことを気にしないところでしょうか。


海外移住をする1つの大きな理由に、ハーフとしてのアイデンティティに悩んでいました。

この悩みは、マレーシアにきてからは本当になくなりました。

Arisa

少し特殊かもしれませんが、正直なところ自分にとって1番のメリットはこれです。笑


気候も暖かいし、呑気な人ばかりなので、誰も細かいことを気にしない。気楽で暮らしやすいなと感じます。

お2人とも、ご協力ありがとうございました!

住みやすく人気な国にもデメリットはある

長期滞在先、永住先としても需要の高いマレーシア。

  • 物価が安い
  • 温かい気候

この2つが大きなメリットとなるようです。そのため、生活水準があがり、快適に暮らしができる。魅力的ですよね。

寒がり屋さんのほかに、杉やヒノキがないため、花粉症持ちの方は住みやすさを感じやすくなるでしょう。

しかし、

  • 治安が日本よりも悪い
  • 生卵が食べられない
  • 車移動が必要
  • 日本にいる友人や家族と離れる寂しさ
  • 公的な手続きに日本に戻る必要がある
  • 日本に帰国する度に旅費交通費が発生する

など、細かいデメリットもあります。

また、今回インタビューをした2人はどちらも英語が堪能です。

英語が話せないのであれば、現実的に考えると、デメリットを感じやすくなるかもしれません。

もしマレーシアへ移住を検討している方がいたら、まずは旅行からはじめる。そして、長期滞在をしてみる。

「住みやすいな」と感じたら、永住を考えるのもいい方法かもしれません。

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この記事を書いた人

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seina

美容整形と減量で容姿が変貌。年の差婚で人生が変わった人。その経験を活かし、カウンセラー兼ライターとして活動中。その傍「やまとなでしこ海外LIFE」を運営。編集長を務めている