みなさんこんにちは、Arisaです(@arisawilliams)
コロナウイルス流行の中、いかがお過ごしですか?
日本でも海外でも「外出自粛」が当たり前になってきました。その環境の変化とともに、国際的な状況では、外国人の入国を禁止する「入国禁止」の処置がとられています。
この入国禁止の処置に、タイミング悪く遭遇してしまったのが、このわたし。
居住地のマレーシアを離れ、日本に帰ってきていたところ……
マレーシアに帰国できなくなってしまいました!
マレーシアにある勤務先の会社には、出勤できない状態です。当然、給料もなし。就労ビザの期限の不安もあります。このような状態の中、いつ帰れるか分からないまま1ヶ月近く経とうとしています。
なぜ帰国できない事態になってしまったのか。今回はこのショッキングな体験についてお話しします。
マレーシア、突然のロックダウン宣言
2020年3月16日、マレーシア政府は突然こんな発表をしました。
3月18日から31日まで、コロナウイルス対策でロックダウンをする。必要に応じて延長もおこなう
21日の朝にマレーシアに帰国する便を予約していたため、帰国できなくなることを恐れ、大急ぎで情報取集をはじめました。
・そもそもロックダウンとは何なのか?
・外国人の入国は原則禁止。でも、就労ビザがある場合は例外扱いしてもらえるのか?
・マレーシアで入国拒否された場合はどのように日本に送り返されるのか?
・会社から発行される雇用書類を印刷しておく必要があるのか?
などなど…
ここで、いくつか壁にぶち当たりました。
問題点1
ネットのニュースはすべてマレー語、一部が英語。日本語の記事はないため情報不足になる
問題点2
「就労ビザを持った外国人」についての情報は見つけられなかった
問題点3
会社にとっても初めての出来事なので、相談しても対応方法が決まっていない
「とりあえず空港に行ってみないとわからない」という事態になり、ダメもとで帰国を試みてみることにしました。
就労ビザがあれば帰国できるかも? しかし空港では搭乗すら許されず
なんとしてでも帰国したかったため、以下の書類を印刷して用意し、空港に向かいました。
- 雇用契約書
- ロックダウン中に外出するための通行証
- マレーシアにある自宅の賃貸契約書
- マレーシアでの納税履歴のわかる書類
どのような書類があれば搭乗、入国できるという情報はありません。
ですが、マレーシアで就労をする必要があると証明すれば、帰国できる可能性が高まるのでは? と、考えたのです。
しかし、空港カウンターではこれらの書類をみせる間もなく「マレーシア国籍もしくは永住権がない限り、入国が絶対にできないのでチェックインも認めてません」と、あっさり搭乗拒否をされました。
きっと人生最初で最後の搭乗拒否です。笑
仕方なく自宅に引き返しました。
▲その時の空港の様子。誰もいません。
大使館でも解決できないことはある
マレーシアに帰国できないのは、私にとって致命的な問題でした。
なぜかというと、マレーシアで就労ビザの更新を控えているためです。ロックダウンが延長されて日本にいる間にビザが切れてしまったら、本当に帰国できないかもしれない……!
ビザ更新は会社がおこないますが、マレーシア政府の基準に沿って行われます。政府がもし入国を認めてくれなければ、最悪の場合職を失いかねません。
こんな時にもっとも正確な情報を得られるのは、在日マレーシア大使館です。渋谷区にある大使館にアポをとり、相談にいきました。
自分の状況について相談をしてみると、以下のような回答でした。
回答1
就労ビザを持っていても、ロックダウンが終わるまでは入国不可
回答2
ロックダウンの期間内にビザが切れる場合の更新については対応が決まっていない
回答3
ビザを発行する国の機関が閉鎖になっている。今ここで手続きは不可能
つまりは、いつ帰れるか、そもそも帰れるかどうかわからず仕舞い。
なにも解決しませんでした。笑
いつ終わるか分からないマレーシアのロックダウン 海外移住はリスクもある
3月18日から始まったロックダウンは現在2度延長され、4月28日までとされています。
感染拡大によっては延長も考えられます。この先どうなるのか、まったくわかりません。
私の場合、就労ビザの期限が切れてしまう心配のほかに、賃貸契約の更新や確定申告の時期も重なっていています。ロックダウンが終わって帰国ができても、その後の生活も不安です。
また、「日本に滞在し続ける=仕事も休む」になるので、お給料が振り込まれない状況が続きます。
今回の出来事を経験して、海外移住にもリスクがあるのだと再確認しました。マレーシアでも、ほかの国でも同じです。
非常事態時に政府が守りたいのは、やっぱり自国民。外国人に対して明確な対応方法が出されるのは二の次です。なので、自分で正しい情報を集め、身を守るための行動を意識しないと、海外で安全な生活を送るのは難しいでしょう。
海外移住は楽しいことも多いですが、非常時では母国に住むよりもリスクが高まるので覚悟も必要ですね。
緊急事態の具体例として、私の体験談が参考になれば幸いです。