こんにちは、seinaです(@st_0905)
この記事は、海外に荷物を送る方法を知りたいけど、右も左もわからない方のために書きました。
わからないことが多くて不安かもしれませんが、大丈夫。最後までお読みいただければ、国際郵便の送り方を理解できるようになっています。
まず、海外に荷物を送る必要書類はつぎの4つです。
- 小包ラベル
- 税関告知書
- 税関告知書 補助用紙
- インボス
どんな書類かわからなくても、まったく問題ありません。
全体の流れをご説明してから、ひとつずつ書き方を解説していきます。
国際郵便を利用する全体の流れ 必要書類は事前にもらおう
海外に荷物を送る全体の流れを説明すると、
- 小包ラベルに記入
- 税関告知書 補助用紙に記入(必要があれば)
- 税関告知書に記入
- インボスに記入
- 郵便局に持ち込み
- 料金支払い
- 発送
という、7つのステップになります。
必要書類は、郵便局で直接記入するのもあり。しかし、個人的には、事前に郵便局窓口で必要書類をうけとり、自宅でゆっくり記入するのをおすすめしたいです。
というのも、通常の宅配便とは記入方法が異なるからです。
「住所、指名、宛先、荷物の内容品」をすべて、送り先の言語で記入する必要があります。また、荷物の内容品の種類、個数、重量、金額も記入が必要。
たとえば、食品系を送りたい場合。内容品の説明の欄で「Food(食品)」と記入したくなるところですが、これでは郵便局は受けいれてくれません。より詳しく「Flavored Laver(味付け海苔)」などと書かなければなりません。
自宅で記入されたい方は、郵便局窓口で必要書類をうけとってください。
<必要書類>
✅小包ラベル
✅税関告知書
✅税関告知書補助用紙(内容品が多い場合)
✅インボス
送付先の国、荷物の合計金額、内容品の多さによって、必要書類が変わります。
郵便局窓口でどこに何を送りたいのかを説明すると、適した書類がもらえるはず。
自宅で記入後、後日荷物と一緒に郵便局に持ちこみましょう。小包ラベル以外の書類は、郵便局HPからダウンロードもできます。
>税関告知書(CN23)・税関告知書補助用紙ダウンロード|日本郵便局グループ
国際郵便には4つの送り方がある
海外に荷物を送る方法は、ひとつではないってご存知でしたか?
主に4つの送り方があります。料金、到着日数、特徴がそれぞれ違うので、適した送り方を選んでみてください。
料金は「1キロの荷物」を「オーストラリア」に送ると仮定して、記載しています。
輸送方法 | 料金 | 到着日数 | 特徴 |
---|---|---|---|
①EMS(国際スピード郵便) | 2900円 | 2〜4日程度 | 損害補償制度つき,到着が早い,追跡可能 |
②航空便 | 3350円 | 3〜6日程度 | 高額,SALより早い,追跡できる国もある |
③エコノミー航空(SAL)便 | 2700円 | 6〜13日程度 | 航空便よりも安い,追跡できる国もある |
④船便 | 1800円 | 1〜3ヶ月程度 | 安価で送れる,荷物を荒々しく扱われるケースも ※梱包は厳重に! |
送付先の国によって料金が変わりますので、詳しい料金を知りたい方は「料金・日数を調べる|日本郵便」から料金シミュレーションをしてみましょう!
送り方は決まりましたか?
決まり次第、小包ラベルの記入に進んでいきましょう。
2kgまでの荷物なら「国際eパケット・国際eパケットライト」を利用すると割安で送れます。両者の違いは、書留付きかどうか。
・国際eパケット →書留つき、追跡もできる
・国際eパケットライト →郵便物をポストに投函する輸送方法
詳しくはリンク先からご確認ください
>国際eパケット|日本郵便局グループ
>国際eパケットライト|日本郵便局グループ
小包ラベルの記入方法 送付方法で使用するラベルが変わる
♦︎航空便、SAL便、船便
♦︎EMS(国際スピード郵便)
この2つは、記入する小包ラベルが異なります。
それぞれの書き方を解説します。
航空便、SAL便、船便で送る場合
①オレンジ色の枠
差出人(あなた)の氏名と住所を記入する。日本と書き方が異なり、番地から記入する。マンションやアパートにお住まいの方は、「ルームナンバー → マンションまたはアパート名」から記入しましょう
(例)
山田花子
東京都千代田区大手町1-1-1 グリーンマンション 123号室
Hanako Yamada
#123 Green Mansion
1-1-1 Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo
②青色の枠
受取人(送り先)の氏名と住所を記入。こちらも①と同様に「ルームナンバー」から記入しましょう
③紫色の枠
Aの部分
荷物の内容品を1点ずつ、送付先の国の言語で記入します。個人で利用する場合は枠下に「Personal Use」と記入します。枠に書き切れない場合は「See the attached document」と記入し、税関告知補助用紙に荷物の内容を記入しましょう
内容品の英語訳は、こちらのリンクから
税関告知補助用紙は、郵便局のホームページからダウンロードできます
>税関告知書(CN23)・税関告知書補助用紙ダウンロード|日本郵便局
Bの部分
内容品の個数、重量、価格を記入します。価格の先頭に「¥」をつけるのを忘れずに!
Cの部分
「贈物、商品見本、書類、返送品、販売品、その他」から当てはまる項目にチェックを入れます
Dの部分
希望する配送方法にチェックを入れます
Eの部分
内容品に危険物が含まれていないと確認したら、チェックを入れます。マニキュア、ヘアトニック、アルコール度数が24%をこえる日焼け止めなどは、危険物に値します。詳しい危険物はつぎのリンク先からご確認ください
>送れないもの 国際郵便では航空危険物を送ることができません|日本郵便
Fの部分
荷物が届かなかった場合「すみやかに返送、右記の期間終了後に返送、転送」から取りあつかい方法を選びます。
Hの部分
日付、指名を記入します
送付先の国によって、禁止品が異なります。送りたい品物が禁止品に該当しないか「国・地域別情報(国際郵便条件表)|日本郵便」からご確認ください
EMSで送る場合
①オレンジ色の枠
差出人(あなた)の氏名、住所、郵便番号を記入する
②青色の枠
受取人さま(送り先)の氏名、住所、郵便番号を記入する
③緑色の枠
Aの部分
荷物の内容品を1点ずつ、送付先の国の言語で記入します。個人で利用する場合は枠下に「Personal Use」と記入します。枠に書き切れない場合は「See the attached document」と記入し、税関告知補助用紙に荷物の内容を記入しましょう
内容品の英語訳は、こちらのリンクから
税関告知補助用紙は、郵便局のホームページからダウンロードできます↓
>税関告知書(CN23)・税関告知書補助用紙ダウンロード|日本郵便局グループ
Bの部分
商業用の内容品の場合、6桁のHSコードを記入します。個人利用なら未記入でOK
Cの部分
内容品の個数、重量、価格を記入します。価格の先頭に「¥」をつけるのを忘れずに!
Dの部分
「贈物、商品見本、商品、その他、身のまわり品、書類」から当てはまる項目にチェックを入れます
Eの部分
EMSは荷物が破損した、または荷物が不足して届いた場合に適応される「損害補償制度」がついています。賠償してほしい金額をEの部分に記載します。2万円までは無料、その後は2万円ごとに50円の追加料金を支払うことで、金額を引きあげられるそうです
Fの部分
内容品に危険物が含まれていないと確認したら、チェックを入れます。マニキュア、ヘアトニック、アルコール度数が24%をこえる日焼け止めなどは、危険物に値します。詳しい危険物はつぎのリンク先からご確認ください
>送れないもの 国際郵便では航空危険物を送ることができません|日本郵
国際マイページに登録すると、EMSのラベルがネットからでも作成できます。スマホやパソコンからラベル作成をしたい方は、国際マイページサービスから利用してみてください。
また、手書きのEMSラベルで荷物を送ると、到着の遅れや返送される可能性も高まるそうです。米国に荷物を送りたい場合は、国際マイページからのみ対応しているとか。詳しくはリンク先をご参照ください。
内容品が書ききれない! 税関告知書補助用紙に記入しよう
- 小包ラベルに内容品が書ききれない
- 税関告知書にも内容品が書ききれない
という場合は、税関告知書補助用紙に内容品を記入しましょう。
オーストラリアへ荷物を送った際に使用した、税関告知書補助用紙を例にして解説します。
用紙は郵便局窓口でもらうか、以下のリンク先からダウンロードしてください。
>税関告知書(CN23)・税関告知書補助用紙ダウンロード|日本郵便局グループ
小包ラベルに記入した要領で、差出人と受取人の名前、住所、電話番号を記入します。
つぎに、内容品を記載する欄に「個数、重量、価格」を記入します。
<内容品の書き方例>
レトルトご飯 10パック
かつお節 1パック
インスタント味噌汁 1パック
ふりかけ 1パック
やきとり缶 1コ
缶入りのカレー 1コ
インスタントコーヒー 1パック
↓
Instant rice 個数10 重さ2kg 価格¥800
Dried bonit 個数1 重さ25g 価格¥100
Instant miso soup 個数1 重さ100g 価格¥500
Dried seasoning powder 個数1 重さ70g 価格¥200
Canned chicken 個数1 重さ90g 価格¥100
Canned curry 個数1 重さ150g 価格¥100
Instant coffee 個数1 重さ200g 価格¥400
とくに注意していただきたいのは、
- 化粧水、フェイスマスク、日焼け止めなどの化粧品に含まれるアルコール度数
- スプレータイプの制汗剤やファンデーション
です。
アルコール度数24%以上のものは送れませんが、基準を下まわる品物であれば配送は可能です。その場合、ただ品名を記入するのではなく「アルコールは含まれていないので安全です」と記入する必要があります。
アルコールが含まれているが24%以下の場合 → Not restricted as per special provision A58
アルコールフリーの場合 → Not alcohol
「Not restricted as per special provision A58」は、アルコール度数が24%以下で安全です!という意味合いがあり、主に化粧品を送る際に使われます。化粧品以外の品物に記載しても意味がありませんので、その点ご注意ください。
また、スプレータイプの制汗剤やファンデーションなどは高圧ガスを使用した「航空危険物」に該当するため、配送できません。
ファンデーションを送る場合は、念のため「Foundation (No spray)」と記入しておくと、返送リスクがさがるかもしれません。
そのほか、内容品の英語訳はつぎのリンク先からご確認ください。
税関告知書の書き方 荷物の合計金額によって記入する用紙が異なる
税関に提出するために必要な書類が2つあります。
- 税関告知書
- インボス
この2つの書類は、一部の地域をのぞきほとんどの国で必要な書類です。インボスと税関告知書は別物ではありませんので、両方記入する必要があると身構えていてください。
また、送付先の国によって提出する書類がことなるケースがあります。つぎのリンク先から事前に確認しておきましょう。
EMSで発送する場合
EMSの発送に必要な書類|日本郵便
EMS以外の方法で発送する場合
国・地域別情報(国際郵便条件表)|日本郵便
まずは、税関告知書の書き方からご説明します。
税関告知書は2種類ある
そもそも税関告知書とは、税関に荷物の内容品を申告するための用紙です。
- CN22 (300SDR以下の荷物の場合)
- CN23 (300SDR以上の荷物の場合)
この2種類があります。
内容品の金額によって、記入する税関告知書が変わってきます。
SDRとは『Special Drawing Rights(特別引出権)』の略のこと。
郵便局ホームページによると、
1SDRは2020年1月時点で152.4096円です(毎年変動します)
引用元:SDRとはなんですか?|日本郵便
とのことでした。
「1SDR=152.4096円」をもとに計算すると、300SDR=4万5722.88円となります。
つまり、
内容品が4万5722.88円以下 → CN22の税関告知書
内容品が4万5722.88円以上 → CN23の税関告知書
となります。
300SDR以下の荷物を送る場合 CN22の書類に記入する
税関告知書といっても、小包ラベルに記入した内容と似ています。同じ要領で進めていきましょう!
①の枠
「贈物、書類、商品見本、その他」に当てはまるものにチェックを入れる
②の枠
荷物の品名、価格、単価、合計金額を記入してください。内容品の英語訳はつぎのリンク先をご参照ください
③の枠
内容品のHSコードを記入。HSコードとは世界に共通する品目番号のことですが、未記入でも問題ないので飛ばしていただいて大丈夫です
④の枠
署名と日付を記入する
内容品を記入する枠が小さいため、書ききれない場合は②の枠に「See the attached document(別紙参照)」と書き、税関告知書補助用紙に詳しい内容品を記入します。
すでに税関告知書補助用紙に記入している場合は、省略して大丈夫です。
300SDR以上のものを送る場合は、CN23の書類に記入する
CN23の税関告知書は、CN22にくらべて書くスペースが広くとられています。
書類の形式は違いますが、記入内容はほとんど一緒です。
1の枠
内容品の詳細を記入します。「日用品」などと大きな括りで表現するのではなく、「Soap(石鹸)」「Shampoo(シャンプー)」などと詳細に記入しましょう。内容品の英語訳はつぎのリンク先をご参照ください
2の枠
内容品の数を記入します
3の枠
梱包材を含めた、内容品の重さを記入します。キログラム単位で記載しますので、100g単位の内容品は「0.5kg」と表現しましょう
4の枠
合計の重量を記入します。こちらも同じくキログラム単位で表現します
5の枠
内容品ごとに金額を記入します。使用する通貨単位を金額の先頭につけます。5000円の内容品の場合は「JPY5000」と表現します
6の枠
内容品の合計金額を記入します
7の枠
商業用の内容品の場合は、6桁のHSコードを記入します。HSコードは年度によって変わります。最新情報は財務省のホームページからご確認ください。わからない場合は未記入可
8の枠
商業用の内容品の場合、原産国を記入します。原産国とは、物品が製造または組み立てられた国を指します
9の枠
郵便窓口で支払った金額を記入します
10の枠
「贈物、書類、商品見本、返送品、販売品、その他」の中から当てはまるものにチェックをします
11の枠
内容品が検疫、または制限の対象になる場合、詳細を記入します。変なものを送らなければ未記入で問題ありません
12,13,14の枠
わからない部分は未記入で問題ありません
15の枠
署名と日付を記入します。送り先の国で通用する言語で記入するため、署名はローマ字で。日付の書き方は「1/1 2021」または「Jan 1 2021」と表現します
くり返しになりますが、内容品を記入する枠が足りない場合は1の枠に「See the attached document(別紙参照)」と記載し、税関告知書補助用紙に詳しい内容品を記入しましょう。
すでに記入済み場合は、省略して大丈夫です。
インボスの書き方 国によって必要書類が異なるケースも
インボイスとは、税関への申告、検査などで必要な書類です。
送り先の国によって必要書類が異なる場合がありますので、国・地域別情報(国際郵便条件)をご確認ください。
①と②の部分
差出人、受取人の住所と電話番号を記入します
③の部分
インボスを記入した日付と、作成地を記入します
④の部分
小包ラベル、またはEMSラベルの番号を記入します
⑤の部分
発送手段を記入します
国際小包の場合→Parcel Post
EMSの場合→EMS
その他の場合→International Mail
⑥の部分
該当する欄にチェックを入れる。わからなければ、そのままでOK。郵便局窓口で指示をもらいましょう
⑦の部分
内容品の具体的な品名、重量、数量、単価、合計金額を送付先の国の言語で記入します
内容品の英語訳は、こちらのリンクから
⑧の部分
使用する通貨を記入します。日本円なら「JPY」です
左下の部分
荷物のトータル個数、重量、原産国を記入します
右下の部分
最後に送付先の言語で署名をします
郵便局窓口に持ち込みましょう
- 小包ラベル
- 税関告知書
- 税関告知書補助用紙
- インボス
4つの必要書類がそろったら、荷物と一緒に郵便局窓口に持ち込んで、発送手続きを完了してください。
また、梱包は厳重におこなってください。使用済みのダンボールを二重にして梱包するか、新品だと◎
▲150サイズ(横53cm 奥行38cm 高さ33cm)
▲120サイズ(横45cm 奥行35cm 高さ32cm)
▲100サイズ(横41cm 奥行30.5cm 高さ24cm)
海外に国際郵便を送る場合、輸送時に手荒くあつかわれる可能性大。使用済みの段ボールで梱包すると、穴が空いたり、へこんでしまうケースも。
とくに、四隅から破れてきます。郵便局窓口の方によると放り投げられるから、だそう。
マレーシアに送った荷物が返送されてきたことがあるのですが、到着した荷物をみると悲惨な状態でした。
四隅には穴があいて、中身が見えている。全体的にしわくちゃ。雨が降っていたのでビショ濡れ。もはや梱包の意味すらありません。
オーストラリアは、食品に使用したダンボール自体が検疫対象になりますので注意。返送されないためにも、新品のダンボールを使用するといいかもしれません。
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