いつも「やまとなでしこ海外LIFE」をご覧いただき、ありがとうございます。
当サイトでは海外経験豊富なライター陣が集まり、海外へ憧れや夢をもつ女性の後押しになる記事を発信してきました。
ライター陣はこちら。
- オーストラリアワーホリ中のBella
- マレーシアへ転職をしたRuby
- ネイティブと会話できるくらいの英語力を身につけたNanako
この中に、新卒でマレーシアへ就職・移住をした「Arisaさん」が新メンバーとして加わります。
Arisaさんにはこの記事で、なぜマレーシアへ住む決意をしたのか。そのきっかけは何だったのか。そして、当サイトでどんなことを発信していきたいのか。
赤裸々な思いを語っていただきましょう!
マレーシアに移住中の24歳 日本人とイギリス人とのハーフです

こんにちは、そして初めまして。Arisaです。
大学在学中にバックパッカーとして東南アジアを巡ったことをきっかけに、卒業後マレーシアで就職をした24歳です。
そして日本人の母と、イギリス人の父をもつハーフです。
しかし私は、日本とイギリスどちらでもない。まったく関わりのないマレーシアへ就職と移住をして「外国人」として暮らす選択をしました。
この選択をしたのは、ただ単に
「常夏気候の東南アジアに憧れて!」
「ご飯がおいしい!」
という理由ではありません。
「マレーシアで生活をすれば、自分にとって幸せな生活ができるはずだ」と、考えたから。
私自身、日本に住んでいるころよりも、今が「100倍幸せ」と自信を持って言えます。
今回は、マレーシアに住む選択をした理由やきっかけをお話しします。
自分が何者なのか分からなくなった 長期で日本を離れるため東南アジアへ

ハーフの私。でも、自分のアイデンティティは日本人だと思っていました。
幼少期の数年を除いて、ほぼ日本で生活をして日本の学校に通い、毎日話している言語も日本語。
それでも、子供のころから初めて会う人に決まって聞かれるのは、「日本人じゃないよね?」でした。
また、
どこのハーフなの?
英語は話せるの?
と、初対面の人には必ず聞かれます。
子供の頃はまったく気にしていませんでしたが、大人になるにつれて自分の中にこんな疑問が浮かんできました。
私は自分のことを日本人だと思っているのに、周りの人はそう思わないのかな? 外国人だと思われているのかな? 私は日本人じゃないのかな?
相手の方は興味を持って聞いてくれているはず。でも、いつもこのくり返しだと疲れてしまうのが正直な気持ちでした。
もし新しい友達や彼氏ができても、「ハーフ」という枠に囚われ、誰も本当の私をみてくれないかもしれない。そんな心配までするようになりました。
このように自分が何者なのか分からなくなり、苦しんでいるときに思いついたのが「自分がハーフとして見られない場所に行くこと」でした。そうすれば、少しはこの悩みやストレスから解放されるかも。「とりあえず、日本から出てみよう!」と、思ったのです。
当時学生だった私には、貯金など到底あるはずもなく、航空券も現地での生活費も安いところに行かなくてはなりませんでした。
その結果、東南アジアを周遊すると決意。現地での滞在期間は2ヶ月。バンコク行きの往復航空券をとりました。
東南アジアを巡る2ヶ月間の旅 魅力にどっぺり漬かる
この東南アジア周遊は、初めての1人旅でした。
当然親にも心配されたので、ルートの計画は綿密に練ってから出発。

旅の計画は、
- バンコクからタイを北上しラオスに入る
- ベトナムを下る
- カンボジアを通り、タイへ戻る
というルートでした。
ご飯も美味しく、お酒も安いタイ。本当に自然が豊かで時間がゆっくりと流れるラオス。バイクの渋滞で街がカオス状態な、刺激たっぷりのベトナム。
▲バンコクのtrain market
アンコールワット遺跡でみた、日の出が息をのむほどキレイだったカンボジア。一泊数百円のホステルやゲストハウスに宿泊しながら、2ヶ月間旅をつづけました。
▲アンコールワットでの写真
今まで乗ったことのなかったバイクに挑戦して観光地を巡ったり、少数民族に会うために山中をトレッキングしたり、クルージングで船から海にダイブしたり。日本ではなかなかできないことを体験しました。
「安くていろいろなことが楽しめる東南アジアは、なんて魅力的なのだろう」と、すっかりハマってしまったのです。
▲幻想的なホイアン(ベトナム)のランタン街
旅先で出会う人々は私を「ハーフ」としてみなかった

この2ヶ月間の旅で訪れたどの国も魅力的でしたが、どこの国でも1番楽しかったのは、現地人やバックパッカーとの交流でした。
なぜなら、旅先では誰も「ハーフ」と聞いてきませんでした。現地人からみれば私は「外国人」。ほかの外国人観光客からみても私は「外国人」。
私がハーフかどうかなんて、海外では誰も気にしていない。この感覚が、私にとってはとても楽で心地の良いものでした。
2ヶ月間の長い旅。
途中でいろんな国のいろんな人に出会い、同じ人と数日から長くて数週間、行程を共にすることもありました。そんな人達と別れる頃にはただの旅の伴侶ではなく、「心を通わせた友人」になっていました。これは私にとって、とても嬉しいことでした。
なぜなら、もし友達ができても「ハーフ」の枠にとらわれて本当の私を見てもらえないかも、という気持ちが完全に払拭されたからです。さまざまな国籍が集まる場所では、誰がどの国の人間かなんて、気にしないのです。
この経験は、東南アジアの旅から帰国後も「海外に出れば、もっと幸せな生活ができるかも」という希望を私に持たせてくれました。
海外で「外国人」として暮らしたい しかもマレーシアは魅力的な国
▲シンガポールの有名ホテル「マリーナ・ベイサンズ」のプールから見える夜景
東南アジアを旅した経験以来、「海外に行きたい」という気持ちを抱えて残りの大学生活を過ごしたのち、マレーシアの求人を見つけて就職・移住しました。
でも、「なぜマレーシアに?」と思う方もいると思います。
実はマレーシアにはマレー系、中華系、インド系の現地民が住んでいて、首都クアラルンプールにはそれ以外の外国人もたくさん住んでいます。他国籍の人々が暮らし、文化もミックスしているので、どんな人とでも平等に関われ、友人になれます。
だからこそマレーシアは、「ハーフ」という枠に囚われず「外国人」として住むには最高だったのです。
そのほかに、東南アジアならではの常夏気候、物価の安さも魅力的です。
また、東南アジアでは格安航空会社「エアアジア」が中心となり運行していて、東南アジア内であれば往復1万円程度で移動できる好立地です。
これはすっかり旅にハマった私にとって、好条件そのものでした。実際、週末でちょっとタイやシンガポールに遊びに行ったり、なんてこともできちゃいます。
海外に住むとなると「日本食が食べたいのに、おいしいお店がない」という不安も出てくると思います。
ですが、クアラルンプールやその近辺には、美味しい日本食が手ごろな値段で食べられるお店がたくさんあります。もう怖いものなしですね!
▲マレーシアにある日本食レストランの定食
たった1度の東南アジアを巡る旅をきっかけに、日本で抱えていた悩みを全部捨て、今ではマレーシアライフを満喫しています。
実際に今までどんな旅をしてきたのか。どんなマレーシアライフを送っているのか。
次回以降の記事で書いていけたらいいなと思っていますので、お楽しみに!